買いたかった“西野七瀬ちゃんの個別ジャンボうちわ”がなかった。
じゃあ“白石麻衣ちゃん”のにしよう。ない。
“齋藤飛鳥ちゃん”のはアンダーだからあるだろう。ない。
じゃあ誰のだったらあるんだ。
“イトウ マリカ”?
あの『まりっか’17』の“伊藤万理華ちゃん”か。
何かお土産が欲しいし、何も買わないよりかはマシだろう。
真夏の全国ツアー2013@Zepp福岡で僕が唯一購入出来たグッズが
“伊藤万理華ちゃんの個別ジャンボうちわ”だった。
僕はその時が初めての乃木坂46のLIVEで、LIVEに行くきっかけとなったのは「乃木坂ってどこ?」のCMで流れていた、チケット一般販売の案内だった。
当時はまだ、西野七瀬ちゃんに寄り気味の箱推しだった。
うちわを買ったんだから、せっかくだし伊藤万理華ちゃんも意識的に観てみよう。
1,600番台と後ろの方にいながら思った。
LIVEから出た僕は、伊藤万理華単推しになっていた。
伊藤万理華、めっちゃ凄い。
指先まで意識が行き届いたダンス、動作と動作の間に盛り込まれる、彼女特有の美しいもう一振り、そして何より、踊っている時の笑顔がめちゃくちゃ眩しい。
一気に好きになった。
たった一度のLIVEで、伊藤万理華に完全に心を奪われてしまった。
僕は帰宅するやいなや、伊藤万理華のこれまでのブログを読み漁った。
二、三日に一度は更新されていて、情報量が多く、彼女の人柄を感じ取ることができた。
まだ会ったこともないのに、僕の中で伊藤万理華という人物像が積み上げられていった。
ブログには毎日のようにコメントをしたし、一度更新されれば何度も読み込んだ。
気づけば、伊藤万理華ちゃんのことをめちゃくちゃ好きになっていた。
ただ、当時の僕には、アイドルと握手するというのはハードルが高く、これからもずっと在宅ファンとして静かに応援するだろうと思った。
その矢先に転機は起こった。
趣味で描いてSNSにアップしていた乃木坂46のイラストが、星野みなみ生誕委員の方に見つかり、「生誕委員として描きませんか?」とメッセージでオファーがあった。
生誕委員とは何だろう。何となく噂では聞いたことがあるけれど、何やら大そうなものに聞こえた。
内容を聞くと、メンバーにプレゼントするアルバムにイラストを載せる、というものだった。
今思えばかなり下手くそだけど、おそらく星野みなみちゃんのもとに届いているだろう。
元々はイラストを提供するだけの予定だったが、どうせなら生誕祭当日の様子も見たいと思い、生誕委員に加入することになった。
そして、生誕祭に参加するということは、握手会場に行くということであり、握手会場に行くということは、握手券付きCDを購入するということだった。
星野みなみちゃんの生誕祭は2月だったが、その前の12月にある京都パルスプラザでの全国握手会と個別握手会に連日で参加することになった。
全国握手会は、メンバーが2人ないし3人が一列に並んで握手するというもので、伊藤万理華ちゃんのペアは永島聖羅さんだった。
そんな中、僕の初めての握手は伊藤万理華ちゃんだった。
近くで見た伊藤万理華ちゃんはめちゃくちゃ可愛かった。
LIVEパフォーマンスで好きになったけど、考え方も見た目も、全部好きになった(もしかして恋?)
「やっと会えた…。」
第一声がそれだった。
「__!」
ふいに名前を呼ばれて驚いた。
「__!」
伊藤万理華ちゃんはもう一度僕の名前(あだ名)を呼んだ。
後でわかったことだけど、連番した前の友達が名前を吹き込んでいたらしい。
初めての握手ではそういう文化があるらしかった。
それから僕は、福岡から来たこと、「人はなぜ走るのか?」の伊藤万理華ちゃんの歌声が好きなことなどを伝えた。
それと、自分で描いた伊藤万理華ちゃんのイラストも見せに行った。
今思えば個展を開催するような方によく見せられたな、とは思う。
すると伊藤万理華ちゃんは、「上手いね。プロ?」と聞いてきた。
「あ、いや、アマです。」と僕は応えたけど、この時の伊藤万理華ちゃんは握手対応がとても良かった。
そして何ループかした後に、その日は最後であること、また明日来ることを伝えた。
「__!覚えたからね!明日も待ってるね!」
と、伊藤万理華ちゃんはキラキラした笑顔で言った。
翌日の個別握手会では、伊藤万理華ちゃんの私服がとてもおしゃれなことを知った。
そして、確かに僕のことを覚えてくれていた。
この時期の伊藤万理華ちゃんは、7thシングル『バレッタ』のMVの冒頭での演技が高く評価されるなど、グループの中でも頭角を現すようになっていた。
年は明け、2014年。
星野みなみちゃんの生誕祭は無事に成功し、徐々に他のファンの方々との繋がりが出来始めた。
そして、伊藤万理華ちゃんはアンダーに。
好きになってからはずっと選抜の3列目にいたので、アンダーというのは初めてのことだった。
だけど、2014年は一番濃い一年となった。
アンダーメンバーだけで行う“アンダーライブ”で、伊藤万理華はセンターとしてチームを牽引することとなった。
僕にとって初めてのアンダーライブはポートメッセ名古屋で、8thシングル『気づいたら片想い』に付属するイベント応募券を3枚ハガキに貼り付けて応募するものだった。
当時は何口も応募する、という概念がなく一口応募で、それでも当たり前のように当選した。
当日は、5,000人程度のキャパシティで800人程度しか埋まらなかった。
後ろにできたフリースペースでキックボードをする人もいるほどだった。
メンバーもブログで呼びかけるほど、人の入りが悪かった。
ただ、推しメンが歌って踊るLIVEを何度も観られるので、これほどまでに嬉しいことはなかった。
伊藤万理華ちゃんを筆頭にメンバーのパフォーマンスが話題を呼び、AiiAシアター、六本木ブルーシアターと、アンダーライブは小さい箱にも関わらず応募が殺到してプラチナチケットとなった。
アンダーライブはステージと客席の距離が近く、熱気がダイレクトに伝わるLIVEだった。
僕は夢中になってペンライトを振り、伊藤万理華ちゃんの名前を叫んだ。
平日の開催が多かったので、夜行バスで大阪と東京を行き来して、仕事・ライブ・仕事・ライブ・仕事・ライブということもあった。
本当に楽しい時間だった。
「アンダーの概念をぶっ壊す」という、伊藤万理華ちゃんの意気込み通りのLIVEだったと思う。
10/19のスペシャル公演も縁があって入ることができた。
同公演は伊藤寧々さんの卒業公演でもあった。
僕は一番後ろの席だったけど、ブルーシアターは傾斜もあり、ステージ全体を見渡すことができた。
そして、不思議なことに、伊藤万理華ちゃんのご家族が自分の後ろにいて、一緒にLIVEを観ている状態になった。
話しかけて下さったのはお義父様だった。義父と呼ぶな。
伊藤ちゃんずの孤独兄弟で会場は一番の盛り上がりを見せ、僕は気づくと、「これ使ってください。」と手持ちのペンライトを推しメンのご家族全員に配っていた。
そして、「私にも貸してよ。」と永島聖羅さんのママから言われて貸した。
この件は当時Twitterに書き込んでイキり散らしているとプチ炎上してしまったので、推しメンからも「大丈夫?」と心配されてしまう事態にまで陥った。
ただ、この一件は多くのファンの方々との出会いを生み、ファンとしての人生を変える大きな転機だったに違いない。
「万理華のことをこれからもよろしくお願いします。」
LIVE終演間際のお義父様のこの言葉を胸に、本日までの道のりを歩んできたと言っても過言ではない。
こんなことを書くとまた「いつまでドヤってんの」と空リプを受けてしまいそう。
2014年は「16人のプリンシパルtrois」もあった。
第一幕の待機中は、松井玲奈さんと並び、伊藤万理華ちゃんの背筋はピンと伸びていて、それだけで好感が持てた。
しかし、僕の行った日に伊藤万理華ちゃんが第二幕に選ばれることはなかった。
「もっと前に出ろよ」心の中で叫んだ。
もっと出来ると思ったけど、伊藤万理華はどこか遠慮しているように見えた。
それが僕にとってはもどかしかった。
もっと自分に自信を持ってほしいと思った。
伊藤万理華ちゃんは舞台には立たなかったが、劇中のガールズルールで松村沙友里ちゃんから爆レスを貰うなど何だかんだで楽しんだ。
松村沙友里ちゃんはめちゃくちゃ可愛かった。本当に最高。好き。
伊藤万理華ちゃんは出なかったけど、何だかんだ楽しめたな。二列目最高。
そんなこんなでホクホクしていた僕は、第三幕で衝撃を受けることとなる。
第三幕は、ミニライブだった。
今思えば、プリンシパルは何と豪華な構成なんだろう。
闇に紛れて見えた姿に僕は思わず叫んだ。
ー 万理華!!!!!
スポットライトが一番に照らしたのは、伊藤万理華の姿だった。
何が起こったのか。
伊藤万理華が白石麻衣と橋本奈々未を従えてセンターに立っている。
僕は嬉しくて涙が流した。
第二幕の悔しさの分、伊藤万理華はより一層輝いて見えた。
『気づいたら片想い』も『ロマンスのスタート』も、グループのセンターに立つに相応しいパフォーマンスだった。
あの時に見た光景は一生忘れることはないだろう。
真夏の全国ツアー2014では、ほとんどの公演を4連番で入った。
当時はチケットが落選することもほとんどなく、大阪、名古屋、福岡、神宮球場と全国を飛び回った。
神宮球場に関しては、前日に行くことを決めて向かうくらい、その場のノリで生きているところもあった。
大阪会場では、ぐるぐるカーテンの間奏の部分で、伊藤万理華ちゃんから初めてレスと呼べるレス、投げキッスを貰った。今となっては信じられないが、これが本当の話なんだ。
握手は、1シングルに4、5会場回った。
さすがに当時のレポは掘らないとわからないけれど、今と変わらず他愛もない話ばかりしていたのではないかと思う。
会場に足を運ぶ毎に、知り合いもドンドン増えていった。
季節は戻り、2月には2nd Birthday LIVEがあった。
積雪の中、5時間並んだ横浜アリーナでの物販は今でも忘れられない。
休憩のトイレから戻ると、伊藤万理華ちゃんは一人で横浜アリーナの大きなステージに立ち、『まりっか’17』を生披露していた。
席は遠かったけど、ヘッドホンを付けて踊る姿をしっかりと目に焼き付けた。
クリスマス近くには有明コロシアムでのアンダーライブがあり、全員センターなど現在にも引き継がれる企画が生まれた。
年末には東京国際フォーラムで“大感謝祭”と呼ばれるイベントがあった。
ここでは、メンバーのファッションショーやLIVEパフォーマンス、また、それぞれがチームで習得した特技が披露された。
伊藤万理華ちゃんとはここでも縁があり、サンドアートと『まりっか’17』を見ることができた。
隣にいた人によるとかなりテンションが上がっていたらしいが、そうでもなかったと思う。
ただ、ペンライトの先を飛ばしてしまったことは明確に覚えている。
焼肉を食べて、車に乗せてもらって大阪まで帰ったことも。
まさか、1年間で35回も関東遠征することになるだなんて、1月には思ってもみなかった。
でも、こうして振り返ると濃密な一年間となった。
年は明けて2015年。
ようやく2015年を迎えることができた。
ここまで無駄に4,800字以上も書き連ねてしまったので、以降は出来る限りコンパクトにまとめたい。
2015年のイベントとして印象的だったのは、ツーショットチェキ会。
メンバーの握手券付きのアルバムを買った人の中から、各メンバーにつき100名が抽選で選ばれるというものだった。
当時は100名といえば応募者全員サービスのようなものだったけど、今開催されるとなると熾烈な争いとなるだろう。
伊藤万理華ちゃんとのツーショットチェキ会の案内ハガキが届いた時は本当に嬉しかった。
それまで握手するだけだった相手が同じフレームに収まるのかと思うとワクワクが止まらなかった。
たしか前日に京都で握手会があって、少しだけ握手してから青春18きっぷで行こうとしていたけど、結局握手が楽しくて、夜になってから新幹線で移動した記憶がある。
チェキ会は遅めの時間からだったので、移動の翌日はメトロポスター巡り(8thシングル『命は美しい』発売記念キャンペーン)をして、東京観光の後に都内某所へと向かった。
初めての都内某所はドキドキだった。
パーテーションで仕切られた中には伊藤万理華ちゃんと、チェキカメラを持ったスタッフ、その他にもう一人スタッフがいた。
「今日は何してたん?」と伊藤万理華ちゃんから聞かれ、メトロポスター巡りや東京を満喫したことを話した。
ポーズは、伊藤万理華だけに“マリカー”をしているポーズにした。
ハンドルを持って、片脚を上げて。
今思えばあまりにも安直だった。
でも、伊藤万理華ちゃんは快く受け入れてくれ、素敵な思い出に。
なるはずだった。
しかし、この時の僕は人生で一番太っていた。
目も当てられないほどに。
いや、言うほどでもないかもしれないが、僕史上では最も太っていた。
だから、小柄な伊藤万理華ちゃんの横に肉団子が映っているようなチェキになってしまった。
後悔はしないタイプだけど、この時ばかりは後悔している。
仕事のストレスで毎日アルコールと脂ものを摂取し続けたことを。
次のスペシャルイベントまでには絶対に痩せてやる。
そう心に強く誓ったのだった。
また、2015年はどんだけ凄い一年なんだよ、と思わせる“大撮影会”があった。
後にも先にもこの一回限りなのだ。大撮影会は。
しかし、この大撮影会、1枚4,000円程度のアルバムの特典で、当時じり貧だった僕はたったの1枚しか買えなかった。
その1枚だけを握り締め、遠路はるばるパシフィコ横浜へ。
4,000円のために往復24,000円をかける、その情熱。
どうせならもっと買っておくべきだった。
でも、1枚だけでも伊藤万理華ちゃんの姿をカメラに収められたことは、本当に貴重だったし、ありがたかった。
ポーズ指定がいくらかあって、僕は“オリジナル”を頼んだ。
伊藤万理華ちゃんは両手でハートを作って微笑んだ。
つまりはそういうことなのかもしれない。
僕はミラーレス一眼でシャッターを切った。
メンバーの写りが悪いとダメなので、撮影後はスタッフによるチェックが入った。
「撮るのお上手ですね。」
チェックのはずがなぜか褒められた。
僕の腕ではなく、モデルが飛び切り良かったから良い1枚になったんだと思う。
パシフィコ横浜の2階で、すぐさまA3サイズに印刷をして、ラミネート加工まで済ませた。
しばらくはそれを枕元に置いて眠った。
しかし、ちょっとヤバいということに気づき、部屋に普通に飾る方向にシフトした。
もし、もう一度伊藤万理華ちゃんの姿をフィルムに写すことができたなら、どんな写真になるだろう。
この2年半の間に、伊藤万理華ちゃんはフォトジェニックとしても大いに活躍した。
そして初夏には初の主演映画『アイズ』が公開となった。
当時は、チケットやグッズの購入方法が記載されたサイトをtweetするなど宣伝に勤しんだ。
関東では丸団扇を配るなど、路上でも宣伝活動をしている様子がよくタイムラインに流れてきたものだった。
肝心のストーリーは是非Blu-rayまたはDVDにてお楽しみください。
と、ここまでは普通だが、なぜだか推しメンの主演映画を撮影した監督や他のキャストの方とお会いし、女優伊藤万理華の素晴らしさを語るなどした。
現代のSNS社会は本当に凄い。
クリエイターとファンが関わる機会があることが凄い。
そしてなぜだか、伊藤万理華ちゃんが僕のTwitterアカウントのタイムラインを見ていたという情報を耳にしたのもこの時期だった。
にわかに信じ難いので、おそらくちょっとした冗談だろう。
大阪にも舞台挨拶に来てくれて、思い出深い期間となった。
思い出した。
『アイズ』が発表されたポートメッセ名古屋の全国握手会ではたまたま最前4連番で、推しメンタオルを広げて騒いでいると、握手ブース入場第一声で「うっさい。」と怒られたことがあった。
それ以来僕は寡黙になり、推しメンのパフォーマンスを観てはハラリと涙を流すだけになったので、伊藤万理華ちゃんの影響力や計り知れない。
舞台『じょしらく』を挟み、真夏の全国ツアー2015が開幕。
この年は、大阪、広島、名古屋、福岡へと足を運んだ。
月々のカード払いが30万弱になりながらも楽しい夏だった。
ただ、最前にいるにも関わらず、推しメンに無視されるなどの不可解な出来事が起こった夏でもあった。
セブンシートを譲ってもらったこともあって、伊藤万理華ちゃんのパフォーマンスを観るには最高の夏だった。
でも、いわゆるレスをしてくれることはまったくなかった。
そんなタイミングで、広島公演にてサインボールを投げてくれた白石麻衣さん。
本当に女神。めっちゃ好き。
今でも家宝として飾っている。
秋には舞台『すべての犬は天国へ行く』があったが、僕は諸事情によりこの舞台を観に行くことはなかった。
というのも、ちょうど10月にプライベートでディズニーリゾートへ行く機会があり、さすがに毎週関東遠征は厳しいだろうと渋ったのが本音だ。
しかし、ディズニーリゾートへの旅行と絡めて、堀未央奈さんが座長を務めるアンダーライブはちゃっかり3列目で観賞した。
そういう中途半端な目移りは良くないと思うが、仕方がなかった。
最後のダンスシーンなどが高く評価されているだけに、一度だけでも、多少無理してでも観に行けば良かったなという気持ちがあるが、たまには見落としがあってもいいのかな、とも思う。
年末には日本武道館でMerry X'mas Show 2015が開催された。
この時はご厚意で2列目に。
クリスマスアレンジがかかった楽曲と、サンタ衣装に身を包むメンバーの姿を観ると、心が躍った。
『命は美しい』や『ポピパッパパー』を踊る伊藤万理華ちゃんはキレとバネがあってかっこよかった。
ソロでバレエを披露するシーンもあり、あまりのテンションの高ぶりにスカパー!の生放送に声が収録されるなどしてしまったりも。
「投げチューして」の団扇に反応はなかった。
いや、いくちゃんはしてくれた。
生田絵梨花さんは投げチューをしてくれた。
年末の握手会で、「いくちゃんは意外と投げチューするタイプなんですね」と言うと、
「LIVEではテンションが上がってやっちゃうんだよね」とのことだった。
めっちゃ可愛い。
あと、ひなちまこと樋口日奈さんからも投げチューのプレゼントがあった。
また、座席的には橋本奈々未さんの『せっかちなかたつむり』をゼロずれで楽しむことができた。
あまりにも綺麗すぎて、言葉が出なかった。
妄想リクエストでも、まるで自分が直接言われているような距離感で、至福のひとときだった。
一方、伊藤万理華ちゃんはと言うと、レスは皆無だった。
明らかに視界に入っているはずなのに、わざと見ていないような気すらした。
握手会で、「Merry X'mas Show 2015に行ったよ」と話すと、
「そうなん?全然気づかんかった」と返された。
と思いきや次のループで、「女の子と連番してたでしょ」と言われた。
いや確かにそうだけども。
さっき「全然気づかんかった」と言ったばかりで一気に細に入ってきたことに驚きを隠せない。
「投げチューはさあ、恥ずかしいからやらない」って、アンタちょっと全部見てるじゃないの。めちゃくちゃ視野が広い。
「いやわかるでしょ普通」という感じだった。
だったら、せめて「気づきましたよ」くらいのレスを送っても良いのではないか。
普通の人であればそのような高望みはするかもしれないが、鍛え抜かれた傭兵である私は、伊藤万理華ちゃんの圧倒的なパフォーマンスで十分と思うと同時に、そういう素直じゃないところも本当に可愛い、と盲目っぷりを発揮するのだった。
年末は紅白歌合戦初出場。
直前の握手会では、「正座して観るように」と伊藤万理華ちゃんだったが、いくちゃんに確認すると、「正座なんて万理華の言うことは別にいいから、三角座りでいいよ」とのことだった。
僕はもちろん、いくちゃんの言葉を実践した。
焼肉を食べながら紅白歌合戦を観賞し、深夜には京都の乃木神社へ初詣。
素敵なゆく年くる年となった。
めちゃくちゃ重要なことを書き忘れていた。
西武ドーム。
この時に初披露された『命は美しい』は、衣装もパフォーマンスも今までの乃木坂46とは違って攻めていて、今までで観たLIVEパフォーマンスの中でも5本の指に入ると思う。
白い息が混じる中でのダンスは本当にかっこよかった。
サプライズではこじはるが登場してサイン入りカイロを客席に投げていたな。
大きい会場なのに客席が一体となっていて、メンバーがスタンド席から登場したり、バズーカでTシャツを飛ばしたり、いくちゃんのソロで自然と会場全体が黄色になったり、なーちゃんのソロで一面緑になったり。
二期生が研究生から正規メンバーに昇格したり、初の姉妹グループのオーディション開催が発表されたり。
驚きの連続だったし、LIVE自体も凄く楽しかった。
休憩中に乃木團のパフォーマンスもあったな。
モデル決定が相次いでファッションショーもあった。
本当に盛りだくさんだったよ西武ドームは。
東京ドームもこれ以上に盛り上がるのかなと思ったら、やっぱり行きたかったな。
伊藤万理華ちゃんの穏やかな笑顔での「ドームは来てね。」を未だに諦められずにいる。
2015年は何もかもが濃かった。
良い一年だった。
伊藤万理華ちゃんのことをますます好きになった。
あけましておめでとうございます。
2016年。
伊藤万理華ちゃんが主演を務める作品を含むオムニバス映画『アニバーサリー』が、さぬき映画祭にて先行上映された。
本人がいないにも関わらず、全国各地から香川県に一斉にファンが集結。
ちょうど伊藤万理華ちゃんの20歳の誕生日ということもあり、ファン同士での盛大なパーティーも開かれた。
また、ちょうど同じ日程で“乃木坂46時間TV”の放送も重なり、伊藤万理華ちゃんは成人記念として飲み比べをおこなった。
香川県といえばうどんということで、2日間で7食うどんだったことを報告すると、
「えっ、そんなに!?(指折りしながら数えて)1、2、3、4、5、6、7…いや、普通やん」
と、20歳ではツッコミのキレが増したように感じられた。
余談だが、映画祭では現地で鈴木福くんをお目にかかれて、ちょっぴりテンションが上がった。
3月はプレミアムイベントに参加。
まずはお茶会。
乾杯を提案すると、「いいやん。いややっぱやめとこ」と、一度は受け入れる姿勢を見せつつも、伊藤万理華ちゃんはコンマ一秒で全否定スタイルを発揮した。
また、ファンの出身地の話になり、僕の他に大阪出身の人がいると、こちらを見ながら、
「あ、大阪」
と、どこで入手したのかわからない個人情報を披露されて戦慄した。
ファンの情報をしっかりと調べ上げている伊藤万理華ちゃんは本当に可愛い。
神経衰弱はというと、僕は圧倒的な引きの強さでまさかの1ターン目から絵柄を揃えてしまった。
「えっ、すご」
と、思わず心の声が漏れる伊藤万理華ちゃん。
絵柄が揃ったので伊藤万理華ちゃんとハイタッチしようとすると、
腕を少し上げるも「いや、それは違うと思う。ルールにないし」と、真面目な性格を発揮し、周りの空気に流されない姿勢は本当に尊敬できる。
自身が途中でトップに立った時には、「私、すごい」と自画自賛スタイルを発揮。
伊藤万理華ちゃんのチャーミングな様子に、テーブル全体が幸せな空気に包まれた。
そして録音会。
「また当たったの?」
「ビギナーズラックです」
「いつもより距離が近くて恥ずかしいね」
(えっ、何この人。こんな側面もあるの。めっちゃ可愛い)
可愛いモードの伊藤万理華ちゃんがいて、冒頭のやりとりだけで舞い上がってしまった。
周りの録音の邪魔にならないようにヒソヒソ声で話すのも、いつもとは違う特別感があった。
10分近く目の前にいるので、制服の細かい部分など、気になるけど普段は話さないことを聞いたりした。
本題の録音について。
まず、録音用紙を見せる前に、シチュエーションから説明をした。
*************************
付き合う前、初めてのデートの終盤、そのまま帰ってしまうを惜しんでしばらく公園のベンチで話をしていた伊藤万理華ちゃんと僕。
僕は肝心な台詞を言おうとするも、なかなか勇気が出ずにいた。
街灯に照らされる伊藤万理華ちゃんの横顔は本当に美しかった。
好きだと思った。
でも、この気持ちを伝えてしまうと、もしかするともうこうして会えなくなってしまうかもしれない。
あと一歩を踏み出せないままでいた。
「じゃあ、もう遅いしそろそろ帰ろっか」
僕はそう言って、ベンチから立ち上がろうとした。
その瞬間。
伊藤万理華ちゃんは僕のシャツの裾を引っ張って、座ったままの上目遣いで言った。
*************************
そしてメモを見せた。
「え、なんか思ってたのと違った」と、伊藤万理華ちゃんは笑った。
思ってたのと違った、とは。
僕が何を出すのか、密かに予想をしていた、ということなのだろうか。
めっちゃ可愛い。
湯船に浸かりリラックスしながら、「あいつは何を言わせてくるんだろうな」と考えていたということなのか。
本当に好き。
「いいと思う」
シチュエーションの説明と台詞に、伊藤万理華ちゃんは縦に首を振った。
監督の意思を汲み取る能力がずば抜けている彼女は、僕の世界観も完璧に表現した。
「今日限りにしたくないんやけど、また会ってくれへん?好きです」
声のトーン、間の取り方、息の抜き方、すべてにおいて伊藤万理華の魅力が余すことなく表出していた。
イヤホンマイクに向かって魂を吹き込んだので、音はとてもクリアに録れていた。
「関西弁から標準語になるのいいね」と、珍しく褒められた。
大阪から横浜に引っ越した彼女だからこそ出来る台詞回しだと思った。
録音出来ているか念の為確認すると、音はほとんど聴こえなかった。
イヤホンを外して再生したので、「ねぇ何でそんなことするの?みんなに聴こえちゃうじゃん」と、再生しようとする手とiPhoneを軽く押さえ付けられた。
でも、結局聴こえなかったので、「大丈夫?もう1回する?」と、優しい部分も見えた。
後になって確認すると、再生時にスピーカーモードにしていないだけで、高音質でしっかりと録音出来ていた。
その録音は多くの人の耳へと届き、好評である旨を握手会で伝えると、「は?マジで何やってんの?」と叱られてしまった。
「もう何ていう台詞だったかも忘れた」と言いつつも恥ずかしそうにしていた。
業界関係者の方にも、伊藤万理華の可能性として是非聴いて頂きたい。
夏もイベント続きだった。
すでに黒ひげ危機一髪に当選していたので、クルージングに応募したことを伝えると、
「欲張ったらだめなんだからね」と、なぜか注意された。
そこは普通、「当たるように祈ってるね」と言うのがアイドルだと思う。
「絶対一緒のテーブルになろうな」
「メンバー多いし無理でしょ」
すべてにおいて否定されてしまった。
クルージングの当選通知が届いた時には、伊藤万理華ちゃんと同じテーブルになれると信じていた。
自分の引きの強さなら絶対に隣の席になれると確信していた。
しかし、引きが強すぎたあまり、超人気メンバーの西野七瀬ちゃんと同じテーブルを引いてしまった。
冒頭を思い出してほしい。
僕は、箱推し気味でありながらも西野七瀬ちゃんのことを少しだけ贔屓していた。
3年越しでまさか同じ船で同じテーブルに座るだなんて、夢にも思わなかった。
西野七瀬ちゃんはめちゃくちゃ可愛かった。
顔が小さくて、華奢で。
笑顔が可愛くて。
他には、秋元真夏さん、堀未央奈ちゃん、寺田蘭世ちゃんが同じテーブルで、人気メンバーが集結するという奇跡が起こった。
更には、最前のテーブルで、その中でも自分は最前席だった。
くじ引きの時も、最後の生歌披露でも、メンバーと数メートルの距離だった。
たまたま誘われて、少し応募しただけだったのに本当にスペシャルイベントで、一生の思い出になった。
西野七瀬ちゃんに関しては、都内某所の渡り廊下で見かけた時には笑顔で手を振ってくれたし、LIVEでは鳩ジェスチャーのレスをくれるしで、クルージング効果がこれでもかと爆発していた。
クルージングでの伊藤万理華ちゃんはと言うと、今思い出してもつらいものがある。
メンバーがテーブルのアルファベットが記載されたくじを引いて、それぞれ座席が決まるのだが、僕のいたBテーブルでは「誰が来ても温かく迎え入れよう」ということで話がまとまり、1番最初に来た秋元真夏さんのタイミングで「ィヨッシャァァァ!!!」と大いに盛り上がった。
これがすべての間違いだった。
一部メンバーからはドン引きされ、伊藤万理華ちゃんもその中の一人だった。
話すことは愚か、目も合わせてくれなかった。
自分のファンだと思われることも嫌だったのかもしれない。
騒ぎすぎてしまった。
「あれはやりすぎ。TPOってもんがあるでしょ。恥ずかしかった」
とのことだった。
伊藤万理華ちゃんはこの辺のところを本当に分かっていない。
衛藤美彩さんは「みさが来た時もあれくらい盛り上がってほしかったな」と、おっしゃっていたくらいなのに、少し大人しすぎるのではないか。
アイドルの対応としてどうかと思う。
と、そんなことは本人の前では言えなかった。
むしろ、伊藤万理華さんらしくて好きだなと思った。
本当に厳しい方だけれど、その厳しさもクセになっていた。
ただ、『悲しみの忘れ方』披露前の対応は本当にアイドルかどうかを疑わざるを得なかった。
秋元真夏さんはステージに立ってからもずっとこちらを見てニコニコしてくれていたので、「万理華さんと少しだけでも話したいので、呼んでくれませんか」と声をかけた。
真夏さんは快諾し、「ねえ万理華、万理華のこと呼んでるよ」と話しかけてくれた。
しかし、伊藤万理華さんはそれを完全に無視した。
真夏さんはこちらを向いて気まずそうにしながらも、次は肩に触れて伊藤万理華ちゃんを呼んでくれた。
ありがとう真夏さん。
しかし、伊藤万理華がこちらを向くことはなかった。
両手で目を覆い、そっぽを向いてしまったのだ。
「ごめんね」と秋元真夏さん。
いや、謝るのは僕の方だ。
「こちらこそすみません」と謝罪した。
「でも、私を見ていてくれたら万理華のこともちゃんと見えるから」と優しい真夏さんだった。
真夏さんとはクイズ中も沢山話したので、推しメンとはまた違った大切な存在となった。
今でもちょくちょく握手に通うが、温かく迎え入れてくれて本当に嬉しい。
だけど、それでも僕が伊藤万理華ちゃんのことを大好きな気持ちに変わりはなかった。
そして、8月。
やっぱり単推しな僕は伊藤万理華ちゃんと“黒ひげ危機一髪”をしに都内某所へと向かった。
2度目になるが、廊下で待機中に西野七瀬ちゃんが渡り廊下から手を振ってくれてめちゃくちゃ嬉しかった。
冒頭に登場する2013年の筆者、このブログ読んでる?
キミは憧れの西野七瀬ちゃんから顔を見て手を振ってもらえるレベルになったよ。
って、伊藤万理華ちゃんと黒ひげ危機一髪をしに来たのに何を満足しているんだ。
ちなみに、伊藤万理華ちゃんに当選報告をした時の反応はこうだ。
「何それ。黒ひげなんてして楽しいの?絶対盛り上がらないでしょ。マネージャーとすれば?」
物凄い煽りを食らった。
本当に泣きそうだった。
でも、イベント自体はめちゃくちゃ楽しかった。
「早くナイフ持ってよ」と、ここでも煽られ完全に人権を失ったものの、結果的に伊藤万理華ちゃんが樽の上の人形を飛ばしたので計5分程度話すことが出来た。
ちょうどLIVE期間中だったのでその感想を伝えたところ、
「オペラグラスでそんなに見えるもんなの?」と疑いの目で見られた。
あまりにも辛すぎる。
しかし、僕は運に恵まれていたのか、左右にいたはずの生駒ちゃん推しと井上小百合ちゃん推しは厳正なルールに基づいて吹き飛ばされ、生駒ちゃん、伊藤万理華ちゃん、井上小百合ちゃ、そしてその向かいに僕、という三対一の構図になった。
これは環六トリオ。
「今回のツアーは絶対に環状六号線を観たいんだよね」と言うと、
「あとどこ行くん?」と伊藤万理華ちゃん。
「福岡」
「地方ではやらないと思う」といじわるな顔で生駒ちゃん。
「残念でした」と、まさかの生駒ちゃんに煽られる事態に。
乃木坂46の95年組は揃いも揃ってキツすぎる。
井上小百合ちゃんしか信じられない。
いや、井上小百合ちゃんも人の不幸を笑っとるやないかい。
悲しいネタバレをされても、僕は前向きだった。
「でも、LIVEでは観られなくても、こうして目の前で環六トリオを独り占めできて僕は幸せです」
と伝えると、伊藤万理華ちゃんは両サイドの二人を自身に寄せて、
三人は「いぇ~い」と楽しそうに戯れて見せた。
乃木坂46、本当に可愛い。
伊藤万理華ちゃんも厳しいのか優しいのかはっきりしてほしい。
サイン入りグッズゲットとはならずも、楽しいゲーム!会となった。
秋には中国地方へ。
『裸足でSummer』でアンダーとなった伊藤万理華ちゃんを追って、広島と岡山へ向かった。
2日間と2階席だったけれど、今までになかったパントマイムでのオープニング、『シークレットグラフィティ』では井上小百合ちゃんと対になり楽しい掛け合いを見られた。
そして圧巻の『命は美しい』。
伊藤万理華ちゃんがいるだけでLIVEのクオリティが格段に上がる。
アンダー期間であっても、伊藤万理華ちゃんは歌番組に引っ張りだこだった。
これなら伊藤万理華ちゃんが選抜で良かったではないか、とも思えたけど、テレビでも生でも観られる機会が多くて、それはそれで幸せな時間だった。
行けてないけど山口公演もあって、そのすぐ翌日がパシフィコ横浜で個別握手会という超過密スケジュールだったのも懐かしい。
10月は京都での握手会があったり、『墓場女子高生』が上演されたり。
舞台上は、作風に合わせて少し冷たくされていたらしい。
11月になってようやくクルージングでの集合写真が届いた。
4か月半もの間、一体何をしていたのだろう。
でも、メンバーと写る写真は特別感があって嬉しかった。
今でも宝物だ。
そして同時期にフェスティバルホールでの“ベストヒット歌謡祭”の観覧に当選した。
30万通以上応募された人の中から選ばれたのは2,500人程度だったらしい。
運が良すぎた。
『サヨナラの意味』での「星空になる~」のペンライトの演出がとても綺麗だなと思って見ていたら、どうやら伊藤万理華ちゃんもそこを素敵だと感じたらしい。
こういうところはたまに共感してもらえて嬉しい。
乗りに乗りまくった2016年、12月はアンダーメンバーによるクリスマスライブと3期生お見立て会に参加した。
飛鳥ちゃんのドラム演奏かっこよかったなあ。
蘭世の『ブランコ』もアンニュイな表情がよく似合っていた。
与田ちゃんの団扇を作って応援したり、当時は岩本蓮加ちゃんのことを“一輪車の子”としか認識出来ていなかったり。
師走も濃いひと月だった。
伊藤万理華ちゃんとは名古屋の握手会で一年のお礼とご挨拶を済ませた。
なんとこの時はサンタクロースのコスプレ握手だった。
めちゃくちゃ可愛い。
2016年は「もう欅行ってきなよ」と大声で言われたり、「何か今日、髪型変じゃない?」などと嘲笑されたこともあったけれど、楽しいイベントと“圧倒的な運の良さ”で最高の一年となった。
2017年。
やっと今年に突入。
ユニバーサルスタジオライブは、乃木坂46がテーマパークでライブをするというだけでテンションが上がった。
しかし生憎の雨だった。
髪の毛はビショビショ、団扇はボロボロ。
温かいお風呂に入りたくて仕方がなかった。
ステージからは遠かったので必死でオペラグラスを覗いたり、諦めて肉眼で雰囲気を味わったりした。
制服のマネキンでフロントを務める伊藤万理華ちゃんはかっこよかったな。
冬が明け春になると、『インフルエンサー』での伊藤万理華ちゃんのパフォーマンスが話題になった。
全国握手会でのミニライブの様子を“PROJECT REVIEWN”でダウンロードをしていて本当に良かった。
西野七瀬ちゃん、齋藤飛鳥ちゃんとの3人のユニットは、伊藤万理華ちゃんの選抜センターの姿を想像させた。
まだまだこれからだと、この時は思っていた。
握手会自体は珍しく休みだったけど、ライブ動画を繰り返し見ては寂しさを紛らわせた。
伊藤万理華ちゃん自体はいないのに、連載を持つ雑誌『MdN』の編集長のトークショーを聞きに行ったり、活動の幅はますます広がった。
『MdN』は連載前から読んでいた雑誌なので、伊藤万理華ちゃんの記事を毎月見られると知った時は、こんな偶然もあるんだなと思った。
ゴールデンウィークは例年通り握手会で、6月には伊藤万理華ちゃんとボウリングをすることが決まった。
多くの方々の協力を得て、スコアは110から170に。
練習は裏切らない。
本番までの3か月間はみっちりとボウリングに励んだ。
7月は京都と名古屋のアルバム個別握手会が連日で開催されることになっており、当初は京都のみに絞って応募していたが何となく名古屋も行っておいた方が良い気がして、券を確保したのは正解だった。
海の日だったので、「万理華さんの心は海のように広いですよね」と言うと、
「あたしゃめっちゃ心狭いよ」と覇気のある声に吹き飛ばされた。
逆に海のように広い心で包み込んであげたい。
8月はマネージャー陣と屋形船での宴会からスタート。
知り合いばかりのテーブルで、女性マネージャーの方々とも沢山話せたし、クイズでは菊地チーフマネージャーがまさかの同じチームに。
ただ、まったく役に立たなかった。
好きなだけビールを飲んで、天ぷらを頬張り、カラオケもして、記念撮影もできて、サインまでもらえて、みんなでわいわいできて、とても楽しい時間だった。
「万理華は真面目に頑張っていますよ」という信頼できる言葉もいただけた。
マネージャーの皆様とも顔見知りになれて、その後のイベントでも目が合うと挨拶するように。
2018年もあるといいな。
休む間もなく仙台へ。
お盆の時期と重なり遠征費に10万円近くかかってしまったけど、それでも仙台に行って良かったと思う。
箱に入っていない伊藤万理華ちゃんのインフルエンサーは高速ダンスをものともしない余裕のある動きと表情で、観る者を圧倒した。
大阪公演は初のスーパーリザーブシートに。
連番で入ったので、2列目の真ん中より下手と好ポジションに着くことが出来た。
この席は、LIVE全体の3分の1程度が伊藤万理華ちゃんとゼロずれのポジションで、『ガールズルール』も、『インフルエンサー』の冒頭も、『女は一人じゃ眠れない』もすべての曲が自分のために披露してくれているように見えた(もちろんそんなことはない)。
『設定温度』では岩本蓮加ちゃんと隣のポジションでこの上ない嬉しさだったし、極めつけは『ひと夏の長さより・・・』。
確実に目が合ったと思う。
僕は泣いてしまった。
2017年の夏に一番聴いた曲を、伊藤万理華ちゃんが目の前で歌っていることに。
『ひと夏の長さより・・・』が最後に披露されるだけで、真夏の全国ツアーは最高のLIVEになった。
こんなに沁みる夏曲は他にない。
4年前の真夏の全国ツアーで好きになった伊藤万理華ちゃんの存在は、僕の中でどんどん大きくなっていった。
月は明け、練習に練習を重ねたボウリング大会当日。
推しメン関係なく、同じ乃木坂46ファンの方々と本番前に練習をした。
ラウンドワンと違い滑りが良くないという噂もあったが、スコアは160を超えまずまずだった。
夕方になり改めて会場入りをして受付を済ませた。
受付時に、自分の席番号を渡される仕組みだったのだが、幸運なことに僕は伊藤万理華ちゃんの隣になる席だった。
同じレーンの中には元々の知り合いはいなかったけれど、皆さん優しそうな雰囲気で和やかな空気だ。
いよいよメンバーが入場し、伊藤万理華ちゃんが指定の席に腰掛けた。
めちゃくちゃ近い。
今までに参加したどのイベントよりも近かった。
あまり見たらダメかなと思ったけど、無理だった。
ガン見してしまった。
だって可愛いんだもん。
華奢だし、顔は小さいし、目はクリクリだし、頬はふっくらと膨らんで可愛いし、紫色のジャージが似合っているし、もう全体的にキラキラしているし。
普段は数秒しか会えないのに、何十分という時間を一緒に過ごすことが出来て本当に幸せしかない。
それに、第一投目で10本倒して、上目遣いで「うまいね」とあの可愛い声で言われたのだから、ボウリングに応募して心の底から良かったと思った。
たかがボウリングかもしれないけれど、伊藤万理華ちゃんの前で一つでも良いところを見せることが出来た。
やるからには全力でやる。
それを貫き通した結果だった。
LIVEの感想も、主要キャストに選ばれた劇場版『あさひなぐ』の話も、伊藤万理華ちゃんの好きなところも、世間話も、どれもたっぷりと話せた。
同日クルージングもあったが、応募はしなかった。
昨年ボウリングのために集めていた応募券でクルージングに行って一騒動あったので、今年はボウリングですべて出し切ろう、と思っていたからだ。
伊藤万理華ちゃんもすべて出し切ったのか、後から聞いた話によるとクルージングを欠席したらしい。
今思えば、あの頃は様々な準備に追われていたのかもしれない。
「『あさひなぐ』の舞台挨拶では関西に来てくださいね」とボウリングで伝えたからか、大阪と京都での舞台挨拶に来てくれた伊藤万理華ちゃん(単にスケジュールの都合)。
劇中では部長役だったこともあり、しっかりとコメントを残していた。
本編では、野上えりしかおらず、伊藤万理華の姿はなかった。
そう言えば、まだ『あさひなぐ』の感想も伝えられていなかったなあ。
話題の一つとして置いておこう。
“伊藤万理華の脳内博覧会”は、伊藤万理華のすべてを表現するのに最高の場だ。
遂に個展を開くことになった伊藤万理華ちゃんは、メディアで見ると益々綺麗になっていた。
仕事も趣味も、大切なものも、人との繋がりも、全部ひっくるめて生み出されたその空間は、まさしく伊藤万理華の脳内そのものだった。
グレードアップした京都会場も楽しみ。
来週はパシフィコ横浜で握手会、その翌週は京都パルスプラザ。
観覧券が手に入れば、11/11にはトークショー。
その先は・・・。
「卒業してからも応援してくれますか?」
笑顔でそう言った伊藤万理華ちゃん。
と、ここまで振り返ると今までの4年と少しの間にいろいろなことがありました。
全部楽しかったです。
伊藤万理華ちゃんのファンで本当に楽しかったです。
卒業までは残りわずかですが、アイドルとしての伊藤万理華ちゃんとの時間を大切にします。
まだまだテンションを上げていきますので、引き続き宜しくお願い致します笑。
おわり