本ブログでは、EX大衆8・9月号の岩本蓮加×森平麗心の対談について触れます。
タイトルは、「やさしさは、未来へ。」
語られる内容が良すぎて、当てはまる言葉がなかったのでしょう。それっぽいタイトルを取って付けただけのように見えます。早速批判から入ってしまいましたがお許しください。インタビューの内容と関係なく、次の世代へとつなぐ、という切り口にしたいのだろうというインタビュアーの意図が見え透いており辟易としてしまいますが、本誌で書かれている内容は、乃木坂46の今についてです。まずタイトルで騙されないように気を付けましょう。ただ、今に全力でいることが未来へとつながるという解釈をすると、少しはしっくりくるかもしれません。
冒頭では、岩本蓮加ちゃんのことを「グループを支える存在へと歩み始めた先輩」と表現しています。ここでの良い点は、「歩み始めた」と記述している点です。まだ、始まったばかりだと。まるで物語の新章の幕開けかのように描かれています。別れは想像よりももっと先にあるのかもしれません。そのような希望を感じさせる一文です。
初めに触れる話題は、二人の選抜入りについて。新入生らしいコメントをする森平麗心さんですが、「ステージに立つ以上はいいパフォーマンスを見せたい」という気概を持っており、一観客として嬉しく思いました。岩本蓮加ちゃんは、任される役割をまっとうし、期待に応えたいと話し始め、かつて選抜入りが続いていた頃の葛藤について振り返ります。この時期を思い返すと、彼女が悩み苦しんでいた時間は、私もまた同じように掴み切れていなかったことを思い出しました。ある種の停滞感とでも言いましょうか。ポジションに見合った活動ができていたかと言うと、周りと比べてしまうと劣っていたかもしれません。彼女が感じた不安をダイレクトに感じて、その影響を受けている自分がたしかにいました。
しかし、41stシングル期間に6期生とアンダーライブを作り上げたことが転換点だったと語ります。後輩に対して遠慮してしまっていた自分が、6期生に対しては自分からいけるようになったと。また、森平麗心さんは、「蓮加さんが心の支えでした」と言い、落ち込んだ時に寄り添ってくれた存在だと明かしました。
私から見た印象の話ではありますが、岩本蓮加ちゃんは人のことをよく見ていて、本質を見抜く力があります。森平麗心さんは秘めた力を持ちながらも、マイナスの方向に引っ張られ本来の力を発揮できない、ということを見抜き、それで後悔してしまわないよう励ましの言葉をかけ、そばで寄り添えたことは、先輩としての大きな役割を全うできたと言えるでしょう。
ただ、ライブで頑張ったとしても、実績を残せたという実感は得難いものです。努力したとしても、成果物は見えにくいですし、自分の基準で評価できるものでもなく、その点を苦しく感じると森平麗心さんは悩みを打ち明けました。
岩本蓮加ちゃんは、この悩みに対して、自身の心の在り様でいくらでも良いように捉えられることを示唆します。頑張ったから得られる達成感は絶対にあるし、それが自信に繋がる。手を抜いたら何も楽しめない。堂々とステージに立っていれば、見てくれている人は必ずいる。これは、38thシングル以降のアンダーライブで、岩本蓮加ちゃん自身がより強く感じたからこそ、自信を持って後輩に届けられる言葉なんだと思います。そして、私たちファンは、現場に通い、見ているよということを熱を持って伝えることで、好きな人がポジティブに頑張れる力になるのだと思います。
それでも、自分らしく楽しむということは案外難しいもので。環境の変化や周りとの比較で、気持ちが追いつかなくなることもある。そういう時期は誰にでもあると岩本蓮加ちゃんは語ります。ただ、ファンの人にネガティブな気持ちを発信するのは申し訳ない、と添えていて。
一般的な感覚だと、アイドルは、弱みも見せて、ファンからの力を得て、応援してもらい、スターダムを駆け上がるものだろうと思います。ただ、岩本蓮加ちゃんの中には、ファンの方は推しメンが輝いている姿を見たいはず、という考えがずっとあったのです。だから、辛いことも自分の中で消化しようとして、気持ちが追いつかなくなってしまうこともあって。私には彼女のことを強がりだと思っていた時期がありました。でも、実際にはそうではなくて。弱いところは見せないという彼女の信念だったのだと、今回の記事を読んで思い直しました。
その信念と、岩本蓮加ちゃんの精神的な成長が、今の「ファンの方が笑顔になってくれるように頑張る」という原点でありシンプルな結論に達したのだと思います。
「小さいコミュニティかもしれないけど」以降の一節は本当に素晴らしいため、是非本誌でご一読いただきたいです。岩本蓮加ちゃんが考える「アイドルの明るさ」の概念が無限の可能性を感じさせると同時に、ただ、それだけじゃない現実感を匂わせています。岩本蓮加ちゃんは大きな夢を見させるような発言はしない人だと私は思っています。乃木坂46というグループを尊く誇りに思う彼女ですが、自分自身に対してはどこまでも謙虚で。見ていてそれをもどかしく感じてしまうこともありました。しかし、それは彼女の誠実さでもあったのだと思います。いつでも地に足をつけようとしているのかな。
今は、一歩一歩着実に歩を進めて、冒頭にあったように、グループを支える存在へと歩み始めました。様々な要素が絡み合って今の岩本蓮加ちゃんを形作っているため、どこか一つだけを切り取って語ることはできません。一年と少しのアンダー期間で身体を動かし技術を磨き続けたこと、主力であった同期たちの卒業、ドラマやライブを通じての後輩との関わり方の変化。それらが、彼女が今まで先輩や同期、グループに関わる人たちから受け取った愛と結びつき、今の強さと楽しさに繋がっているのでしょう。
記事は、42ndシングル表題曲の『是非に及ばず』に感じた印象と、個人の欲についてのインタビューで締められます。
私自身、この『是非に及ばず』がとても好きでして。歌詞も、曲も、MVも、衣装も。すべてがツボです。歌詞なんて、岩本蓮加ちゃんへの当て書きじゃないかとすら思える力強さがあります。可愛いアイドル像が流行ると、真逆な切り口を見せてくれる乃木坂46はとても面白く、最高です。岩本蓮加ちゃんは、顔こそ非常に可愛いものの、キャラクターは可愛い系ではないという彼女の自認のため、MVの世界観もマッチしています。MV衣装も歌唱衣装もコスチューム感が強いのに、違和感がなく圧倒的に似合ってしまうのは乃木坂の美ですね。
岩本蓮加ちゃんは、一般的なイメージと今シングルの雰囲気にギャップがあるかもしれないと話しつつも、「個々の意志が強くて、『負けたくない』という気持ちがある子ばかりなんです。そんな意志が表れている曲だと思います」と続けます。春のミーグリで、「乃木坂46はメンバー全員がジャンプの主人公みたいな存在だよ」と彼女が話していたことが、ふと頭をよぎりました。この言葉をもらっていたからこそ、『是非に及ばず』が解禁された時に、自分の中で乃木坂らしさを強く感じて、一瞬で好きだと思えたのかもしれません。
「10年は長いですね(笑)」と笑いながらも、後輩のために何でもしてあげたいと話しながらも、自分自身で新たな扉を開けて前進し続ける姿には、とても力をもらえますし、自分も彼女のような心で在りたいという憧れの念を抱きました。
最後に、インタビューのラストで森平麗心さんにかけた言葉も是非誌面でご確認いただきたいです。岩本蓮加ちゃんぽさがありますし、先が長いであろう後輩にとって、ここまで心強い言葉は無いと思います。
インタビューは、4:1の割合で、岩本蓮加ちゃんが話しています。それは、単純に在籍期間の比率なのかもしれないと感じました。それだけ後輩に伝えられることがあって、経験した気持ちや景色があって。森平麗心さんのインタビューからは、ステージに臨む時の気持ちが分かって、ペアのインタビューだったからこその充実した内容だと思います。本文の内容は本当に素晴らしいので、オリジナルの記事をできるだけ多くの方に読んでいただきたいです。
以上、EX大衆8・9月号の岩本蓮加×森平麗心の対談についての感想でした。
おわり
余談
心の軸を取り戻し、自分の強みに改めて気付けた今の岩本蓮加ちゃんは強い。
グループを代表しての今夜のパフォーマンスも楽しみです。
ではまた、次の記事でお会いしましょう。


























