9/3(日) メンバー対抗 乃木坂46ボーリング大会!伊藤万理華
“9/3(日) メンバー対抗 乃木坂46ボーリング大会!伊藤万理華”
ボーリング(ボウリング)大会!の当選メールが届いた6/6から、僕のボウリングライフが始まった。
多くの人々に助けられながら、週末は時間さえあれば11ポンドの球を投げ続けた。
そして迎えた本番当日。
「日本一の選手ってどんな選手だと思う…きっとチームを日本一に導く選手だと思うんだよな。オレはそれになる。」
安心お宿プレミア新宿駅前店で読んだスラムダンク24巻の流川楓の台詞は、僕を奮い立たせた。
伊藤万理華レーンを日本一に導ける選手になろう、と。
その為にはまず会場を知っておかなくてはならない。
ボーリング大会が実際に開催される都内ボウリング場へと移動し、集まった同志達と切磋琢磨にピンを倒す。
事前練習でのスコアは131、166。
自己ベストの170には及ばなかったが、優勝するには十分な数字だった。
練習後は、つばめキッチンでアルミホイルに包まれたハンバーグを食べて精気を養い、残すは伊藤万理華さんの前でカッコよくストライクを取るのみとなった。
星野みなみちゃんのファンの方と受付に並び、20分程度でIDチェックと荷物検査を終え、26cmのシューズと使い慣れた11ポンドMサイズの球を抱えてレーンへと向かう。
偶然にもレーン番号は46だ。
受付で渡された「4」番の座席は、メンバーの斜め前に位置する、ほとんど真横だった。
(この距離で伊藤万理華さんが隣に座るのか…)
緊張で震える脚を抑えながら、すでに着席していた他のファンの方々と挨拶を済ませ、メンバーの入場を待った。
「それではメンバーが入場します。拍手でお迎えください。」
マネージャーの号令で扉が開き、ジャージ姿の美少女達が続々と現れた。
出入り口が近かったので、ほとんどのメンバーが目の前を通り過ぎた。
紫色のジャージ上下を身に纏った伊藤万理華さんは、自身の座席に着くとこちらを一瞥して、真っ直ぐに前を見つめた。
胸がキュッと狭くなった僕は、ただボウリングで良いところを見せる他なかった。
優勝すればサイン入りグッズ&お食事券。
2位、3位にもサイン入りグッズ。
「去年もこの席だったよ。」
と、二年連続出場のファンが2人。
僕ともう1人は初参加だった。
1人欠場のファン計4人と伊藤万理華さんとのボウリングがゲームスタート。
1投目の方がガターで優勝への希望が遠退く。
でも、試合が始まると勝ち負けへのこだわりは不思議と消えていた。
自分の番まで3球あったので、万理華さんに声をかけてみる。
「万理華さん、万理華さんが応援してあげたらみんなやるが気出ると思いますよ。」
「そう?」
万理華さんの返事はいつも通りそっけなかった。
彼女はファンの投球を見守りながらも声援は送らなかったので、やはり僕が言ったのでは意味がなかったのかもしれない。
そして自分の第1投目が回ってきた。
「では、いってきます。見ててください。」
万理華さんにそう言って、僕はレーンへと向かった。
「がんばって」
小さな声に振り向くと、万理華さんが大きな瞳で僕のことを見ていた。
好きだと思った。
万理華さんのことを好きだと思った。
万理華さんのそういうところが好きだと思った。
たまにくれる飴が本当に甘い。
今まで投げたボールの回数は確かな自信になっていた。
スコアは110から170に。
ストライクを取った時の身体の感覚を呼び戻し、万理華さんの期待を裏切らないようにと投球した。
ボールは真っ直ぐな軌道を描き、ポケットへと吸い込まれ、10本すべてのピンが倒れた。
僕はすぐに後ろを振り返り、万理華さんの表情を伺った。
「すごぉい」
両手を口の前にして、万理華さんはそう言った。
「うまいね」
目を細めて微笑む伊藤万理華さんの姿を見られただけで、僕は天にも昇る気持ちだった。
「でも私はニガテだから…」
と、不安な声をもらす万理華さん。
「どんな結果だったとしても、大丈夫だから」
そう言って万理華さんを送り出した。
彼女の細い腕は、赤い6ポンドの球をリリースした。
ボールは手から離れて1mでガターへと吸い込まれた。
「ああ~」
力なく席に戻る万理華さんだったけど、可愛いのでスコアなんてどうでも良かった。
万理華さんは2投目でもガターだった。
多才な伊藤万理華さんでも、ボウリングはやりなれないらしい。
「あのマークのあの辺を投げると真ん中あたりにいくと思いますよ」
とスパットを狙うように伝えると、
「ふぅん」
とだけ返事があった。
第3投目はガターに落ちることなく5本も倒したので、実は話を聞いていてくれたのなら嬉しい。
たとえガターだったとしても、同じようにガターだったファンに「いっしょ~」と柔らかく声をかけるなど、伊藤万理華さんは本当に優しかった。
僕は自分が投げる前に毎回万理華さんの方を振り返ってアイコンタクトを送った。
万理華さんと目を合わせて、頷き合って、その度にパワーを受け取ることができた。
ゲーム中は騒がしいながらも時間が長かったので話せるタイミングも多かった。
「テクネは帰ったら録画したのを観ますね」
と言うと、
「あっ、そうか。わかった。NHKの公式サイトに完全版が上がってるからね。撮影の時は休憩の時もずっと同じ姿勢で、こんな感じだった」
とあの姿勢のままで水分補給する仕草をした。
万理華さんは夜更かしをしてリアルタイムで観たらしい。
隣のレーンは伊藤純奈さんで、純奈さんファンの皆様とも一緒に盛り上がった。
ファンからプレゼントされた花束を抱える純奈さんは本当に嬉しそうだった。
伊藤純奈さんのファンはどちらかと言えば若くて今風な方が多く、
「純奈はファンに甘い」という話になり、
そこですかさず、
「万理華さんはファンに厳しいからなあ」
と煽りを入れると、
「厳しいとかそういうのないから」
と真顔での即答を貰った。
他にも、釣り(部)、あさひなぐ、LIVE、雑談、と話題が尽きることはなかった。
「今でも釣りやってる」というファンからの質問には笑いながら「やってない」とあまりの懐かしさに笑いながら返したり、やってないのにそこに話を被せて暫く釣りの話をした後に、釣り堀貸切での釣りスペイベを提案すると、勿論却下された。
「は?やらないし」とのことだった。
あさひなぐでは舞台挨拶の話題に。
「あさひなぐの舞台挨拶では大阪に来られますか」
「あっ、(出身)大阪だったね。どうだろうねえ。あ、でも地方は回るから。メンバーが限られてくるけど」
「万理華さんは大阪でお願いします」
「わかった」
真偽のほどはわからないけど、楽しみに待ちたい。
途中、空いた「5」番テーブルには誰も座らなかったので、それまで一番遠い席だった「1」番の方に移動を促して、万理華さんを囲うように話した。
その時に「5」番に移った方が身を乗り出して万理華さんの話を聞いていたので、いつものノリで親しみを込めて、
「めっちゃ乗り出しますやん。耳遠いですやん。」
と笑いながら言うと、そのファンの方も笑ってたが、
伊藤万理華さんだけは
「そういうんじゃなくて、本当に聞こえないからでしょ。」
とファンに対する思いやりに溢れる、心清らかなお言葉を発していた。
万理華さんならそう言うと信じていた。
やっぱり真っ直ぐで優しい女性だ。
「LIVEでは万理華ちゃんにばっかり目が奪われちゃうよ」というファンからの褒め言葉には満更でもなさそうで、顔が綻んでいた。
どうしても伝えたかったので、
「『女は一人じゃ眠れない』のダンスはLIVEで観てめちゃくちゃかっこいいなと思って、こういうやつ」
と振り付けをしてみた。
それに対して万理華さんは得意げな顔で
「これでしょ」
と手裏剣のような振り付けをしてみせた。
真夏の全国ツアーで感動したダンスを目の前で観られるだなんて、本当に幸せ。
ボウリング自体は20分程度で、その後10分以上は自由に話せる時間があり、トータルで35分程度のイベントだった。
その間、伊藤万理華さんがずっと隣に座っていて、横を向く度に目が合った。
見過ぎたらイヤがられるかなと思って、少し遠慮気味になろうとしたけど、無理だった。
髪の毛はサラサラだし、
爪はピカピカ、
華奢な肩幅に、
23.5cmのボウリングシューズ。
フサフサな眉毛に、
可愛い声。
アイロンで少し巻いた前髪も、
きちんと閉じられた両脚も、
笑う時に口を覆う右手も、
全部ぜんぶ、すべてが愛おしかった。
本当に可愛かった。
めちゃくちゃ好きだ。
伊藤万理華さんは、退場時には参加者一人ひとりに丁寧に挨拶をしてくれて、通路に降りてからも目を合わせてくれていた。
ありがとう。
景品は手に入れられなかったけど、最高の思い出となった。
伊藤万理華さんは、あえて厳しかったり冷たかったりということもあるけれど、芯の部分ではファンへの思いやりと優しさがあって、
もうこれ以上にない最高のアイドル。
これからも伊藤万理華さんと楽しく過ごせる時間があると嬉しいな。
おわり
余談
長文ですが、ここまで読んで下さりありがとうございました。
少しでも伊藤万理華さんの可愛さが伝われば嬉しいです。
そして先日の19枚目シングル選抜発表では福神メンバーの一人として選ばれました。
二列目のポジションです。
あさひなぐプロジェクトでの露出度の高さはファンの方ならご存知の通りですが、これから益々メディアへの出演機会も増えることでしょう。
本当におめでとう。
しかし、個別握手会には不参加となりました。
会えないのは寂しいです。
でも、決まったことはひとまず受け入れるしかないですし、握手以外の場、たとえばこれからだと舞台挨拶などに足を運んで、万理華さんの元気な姿を一目でも見られればと思います。
今回は運良く隣で話せて、万理華さんのパワーを沢山受け取ることが出来たので、次に面と向かって会えるまで僕も頑張ります。
万理華さんの益々のご活躍を期待して、今回のブログは筆を置かせていただきます。
ありがとうございました。