空き時間にどうぞ

伊藤万理華さんとの交流を主に書いています。

『岩本蓮加ちゃんの第32期彼氏として参加したリアルイベントのレポに、抱いた感情をのせて』

 『乃木恋』という恋愛シミュレーションゲームに時間と金を費やしたのは、ゴールデンウィークのこと。その半年後のリアルイベントを目指して。


 昨年参加した人が周囲に多くいて、半ば後押しされる形でアプリを始めました。結論から言うと、リアルイベントは素晴らしいものでした。心が揺さぶられました。早速ですが、以下にレポをまとめます。少しでも雰囲気をお楽しみいただけますと幸いです。

 

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 手荷物検査と身分確認を済ませて、会場内に入ります。いわゆる多目的ホールです。15cm程の高さのステージが会場前方に組まれ、その上にはメンバー用のスツールと椅子が置かれています。スツールの上には、進行用のノートパソコンと、ストップウォッチ。ステージの背景にはスクリーンが用意され、オンライン参加者向けの案内が流れます。


 客席は100席が重ならないように交互に配置され、その上には大学ノート程の大きさのホワイトボードと、太く短いマーカー、そして4cm四方のイレイザーが用意されていました。コロナ禍においては声出しが出来ないため、このホワイトボードを使って、メンバーとのコミュニケーションを取るのです。


 このマーカーはとても書きにくく、イレイザーは消しにくい、ということを事前に教わっていた私は、マーカー(中太の黒と赤の2本)と一振りで消せるくらいの大きなイレイザーを持参しました。


 岩本蓮加ちゃんが入場した時に最初に目にするのは、何が嬉しいだろうか。と、考えた結果、自分がするならイラストだろうと思い、彼女の推しキャラである、ハイキュー‼︎の月島蛍をホワイトボードに描くことに。喜んでもらいたい一心でペンを走らせます。

 


 準備も整い、遂に岩本蓮加ちゃんが入場しました。………かっ、かわいいっっっ、、、久々に見るリアルな姿を目に焼き付けるべく、脳はフル回転を始めます。服装は、制服だろうか、歌衣装だろうか。まさかの私服です。トップスは、白のオーバーサイズシャツに、白黒の太め幅のボーダーVネックベスト。ボトムスは、テーパードがかかったアイスウォッシュデニム。シューズは白のダッドスニーカー。髪には、髪飾りを2つ。カジュアルでかしこまらないスタイルです。まるでプライベートかのようでした。


 蓮加ちゃんは、入場して会場全体を見渡し、「おもろー笑」と言いました。久々に見るファン(アプリに時間と金を費やした群衆)を見たら笑ってしまう気持ちもわかります。


 私は、まず初めに蓮加ちゃんの視線をこちらに向けるべく、事前に描き上げた月島蛍を膝上に置きました。するとどうでしょう。

 


「月島!ありがとうございます!」

 


と、すぐに笑顔で反応してくれました。視線もバッチリもらえ、この時点で既にゴールデンウィークの苦労が報われたことは言うまでもありません。その他に、選抜おめでとう等のファンからのメッセージに反応し、「今日は普段カラオケで歌う曲を歌います」と、蓮加ちゃんはイベントの幕を開けました。


 蓮加ちゃん曰く、日頃時間があると吉田とカラオケに行くそうです。(吉田とは、同期の吉田綾乃クリスティーさんのことです。)その中で、イベントで歌う曲を選曲したとのことです。プライベートでカラオケに行く時であっても、そうやって彼氏(必死に課金したファン)のことを考えてくれていることが嬉しいですよね。


 セトリは下記の通りです。覚えている範囲で、蓮加ちゃんからのコメントも添えます。

 


1『少女レイ』初音ミク

2『未来景イノセンス初音ミク

3『交差点』あたらよ

4『晴るる』あたらよ

(…イントロから綺麗で、好きな曲)

5『夏が終わる風の音』 Sou

6『Only』樋口楓

(…推しの中で一番好きな曲)

 


 蓮加ちゃんが歌う姿はライブでこそ見たことはあるものの、しかしながら至近距離で、しかも乃木坂では無い、プライベートで好きな曲を歌ってくれる姿は、非常に貴重でした。


 右脚でリズムを取って、ノってくると左脚でバックビートを刻んで、右肩を前後に揺らしたり、飾らない姿で歌う蓮加ちゃん。キーが高く裏声になるパートでは、節目がちになって、少し色っぽさすら漂っています。時に彼氏にも目を遣って、一曲一曲、心を込めて届けてくれました。


 途中で、「何でこんなに声が枯れているかと言いますとね、わかりますか」と、自身の喉の不調について語り出しました。たしかに普段よりかはハスキーボイスです。「歌の練習をした、とかそういうんじゃないですよ」と、らしい一言を挟んだ後に、「寝ずに友だちとValorantをしていて、(ボイスチャットで)喋り過ぎて喉がやられました」と。

 


……………

 


オイイイイイイイイイ!!!!!

彼氏に会うのにオールでゲームしてるって、オイイイイイイイイイ!!!!!

 


「メイクさんからも、蓮加声ヤバいよって言われたんですけどね」

 


って、オイイイイイイイイイ!!!!!

 


 どうやら、蓮加ちゃんにとって、彼氏イベントとは所詮そのような扱いだったようです。

 


 しかし、これが功を奏しました。ハスキーボイスな歌声は、まるで、高校の学園祭の打ち上げでクラスの皆でカラオケに行き、朝までオールして、明け方5時に好きな女子が歌うカラオケのそれだったのです。私はひどく胸を打たれました。そして、気付きました。自然と目に涙が溢れていることに。アイドルとファンとして出会ったにも関わらず、過ぎ去った青春を取り戻すかのように、奇跡の連続で同じクラスになれたのです。この時、私は悟りました。これは彼氏イベントではないということに。まだ彼氏じゃあない。まだ私の片想いで、少し離れた席から聴く好きな人の声を、今度は隣で聴きたいと願うクラスメイトだ、私は。これからなんだ。これから想いを伝えて、振り向いてもらうためにがんばらなきゃいけないんだ。まだ何も成し遂げていない。満足に気持ちを伝えられてすらいない。自分が出来ることは何か、考えろ。


 今はただ、この尊い瞬間を目と耳に焼き付けるしかないのだ。永遠に続くわけではないこの時間を。いつか離れ離れになったとしても、出会えたことを慈しめるように、今を全力で生きようと。


 時折、水分補給をする蓮加ちゃん。ピンクのストローを血色の良い唇で挟んで水を吸い上げると、「チュウ」と音が漏れることもありました。そういう何気無い瞬間も見逃したくない。好きだから。

 

 「たくさん歌えるようにね、ワンハーフで歌おうとも思ったんだけどね、全部聴いてほしいから1曲ずつ最後まで歌うことにしました」と言っていたことも、好きなものを真っ直ぐに伝えてくれる蓮加ちゃんらしさで溢れていて、愛おしかったです。


 ホワイトボードも、しっかりと役目を果たしてくれました。

 


(歌と歌の間で)

【リズムの取り方!好き!】

「私リズム取ってるかなー笑」そう言って、また次の曲でもリズムを取っていました。思わず動いてしまう身体が可愛い。

 


(蓮加ちゃんが歌の感想を求める中での)

【天使の琴声】

「天使の…こと?こと?天使〜笑」

 私と同世代の方なら知らない人はいないであろう、天使の琴声も蓮加ちゃんには伝わりませんでした。しかし、天使というワードには満更でもなさそうだったのでそれはそれで良かったと思います。

 


 他の方のボードのコメントも拾っていました。

【そういえば、服装かわいい】

「そう言えばって、何その思い出した言い方!笑」と笑顔でした。

 


 答えにくい質問や、場を改めて話したいことに関しては、きちんと読んだ上で、はっきりと断る律儀な一面も見えました。やはり、蓮加ちゃんは、こちらが寄り添えばちゃんと向こうからも寄り添ってくれる温かい方だということを再確認できた瞬間でした。これからもちゃんとした思いやりを持って接したいです。

 


 早いもので、楽しい時間ももう終わりに近付きました。「では、私は会場を去りたいと思います笑」と言って蓮加ちゃんは壇上を降ります。


 まだ伝えられることがある、伝えたいことがある。白板の最後のメッセージを蓮加ちゃんに見せました。

 


【昨日のメール、伝わりました!】

 


 先輩の卒業に関して、蓮加ちゃんが言葉を選んで考えて送ってくれたメッセージについて、伝わっているかどうかを気にしていそうな文面だったので、直接会える機会に伝えられたらなと。

 


「ありがとう!」

 


 去り際に、満面の笑みを向けてくれました。

 


 最初から最後まで、本っ当に楽しかったです。

 


 「れんかも、歌がいいかなって思ってるんよ」と聞いた時は、蓮加ちゃんだけの歌声が聴けることがただただ楽しみでしたが、実際に聴くと、心が浄化されて、心の底から好きだなという気持ちで溢れました。

 


 とても幸せな時間をありがとうございました。

 改めて、これからもよろしくお願いします。

 


 ここまで読んでくださった方もありがとうございました。

 


おわり